標高差:798m

2009年07月20日(当時60歳)


日本二百名山に戻る

北海道士別市朝日村
登り:3時間23分(旧道歩き時間を除く)
下り:2時間47分
トータル:6時間17分 (旧道歩き時間を除く)                
ウィキペディアから
  天塩川の水源に位置し、利尻岳(利尻島)を除くと道北では最高峰である。 天塩岳を中心に前天塩岳
や西天塩岳が1つの山塊をつくっているが、山容はおおむねたおやかである。 また、「お花畑」の規模は
小さい。 頂上からは北大雪や東大雪の山々のほか、条件がよければ遠く北に利尻岳を見ることができる。
Road Map :道央道旭川北ICで下りて、道道101号線を走り、於鬼頭トンネルを少し過ぎた所に林道入口がある。
Route Map:天塩岳ヒュッテを基点に旧道を登ろうとしたが、途中断念、前天塩岳から新道コースを周回する。
天塩岳 避難小屋 丸 山 滝下橋分岐 新道分岐 天塩岳ヒュッテ
9:40 10:20 10:40 11:33 12:03 12:27
日本二百名山』 まずは山名に魅かれた。 運が良ければナキウサギに会えるかも!
天塩岳を登り終えて
  天気が悪かったのは残念であるが、ナキウサギが生まれて初めて見れたのは感激だった。 次は写真に収めたい思いである。
羅臼岳に移動する
  次の山と言えど車で半日掛かるは距離だ。 夕刻に勝手知ったる
”ホテル地の涯”に入り駐車スペースを確保する。
今日の温泉
  ホテル地の涯駐車場横の無料露天風呂で汗を流す。
天塩岳ヒュッテ 新道分岐 旧道分岐 旧道断念 旧道分岐 前天塩岳 天塩岳
4:50 5:19 5:35 6:22 6:55 8:29 9:33

前日の移動
  前日は降雨の為、暑寒別岳登頂を中止し、天塩岳ヒュッテに移動する。 薪ストーブのある2階建てログハウスの天塩岳ヒュッテでは栃木の山友と合流、他に宿泊者としては旭川の大学生6名、引率の先生、1階には女性ハイカー3名が薪ストーブを焚いて宿泊していた。 栃木の山友と山談義している内、大学生がジンギスカをすると言うので厚かましくご馳走になることにした。

'09年度の北海道遠征
07/20 07/21 07/21 07/23 07/24
手塩岳 羅臼岳 カムイワッカ湯の滝 ニペソツ山 石狩岳
101天塩岳 (1,558m)
下山40分にて ”避難小屋”に着く。
中を覗くと二階建ての綺麗な部屋だった。 小さい方の三角屋根の
建屋はトイレであるが、そちらまでは見に行っていない。
”お花”
笹薮の中からガサガサと音がするので、すわ ”ヒグマ”かと身構えたが大学の先生が出て来た。 学生に雪渓歩きと藪扱きを体験させていたらし。 藪扱きなんてわざわざ体験するものでは無いと思うが・・・
昨夜は ”ジンギスカン”御馳走様でした。
”丸山”からの展望を楽しみにしていたのだが、ガスで何も見えず、
通り過ぎる。 下山1時間53分にて ”滝下橋”への分岐に着く。
分岐からの”連絡道”は巾が広く歩き易い道が穏やかに下って行く。
天塩岳ヒュッテの1階で宿泊していた中年女性3名に抜かされる。
元気なおばちゃん達だ。 8月には北アルプスに行くと言われていた。
”オオバユリ”を見付け、写真を撮り出したが、オオバユリは
国道脇に一杯咲いている貧相な花だ。
道は広くて歩き易いはずなのだが、大半の部分には水が溜まり、
長靴でジャブジャブと進むことになる。 晴れてくると蒸し暑い。
新道下山途中から ”天塩岳”を振り返り見る。
下山途中から ”丸山”を見る。
風に乗ってガスがどんどん上がり、山容全体は見えなかった。
7分程、ナキウサギを待ったが、ケルンから出て来ないので諦めて下山する。
下山途中にこれも一瞬だったが ”大雪山”の山並みが見えた。
これ以後、二度と見えることはなかった。
4時間43分にて ”天塩岳”(1,558m)に着く。
ここでも上空は晴れているが、周辺の山はガスで見えない。
旧道歩きを除くと山頂までの道程は3時間23分となる。
山頂には ”ナキウサギ”が1匹居たが、直ぐにケルンの中に隠れて
しまった。 生まれて初めて見る ”ナキウサギ”に大感激、写真に
撮りたくてしばし待つが、再び姿を現すことはなかった。
ハイマツ帯の道をコルまで下り、207mの登り返しに入る。
ガスが切れると綺麗な山容の ”天塩岳”が望めたが、見えたのは一瞬だった。
前天塩岳から天塩岳への道はコルに向けてどんどん下り、背丈程の
ハイマツ帯となり、登山道にハイマツがおい被さる嫌な道が続く。
3時間56分にて ”トラバース路分岐”の出口に着く。
天塩岳への縦走尾根道に入り ”前天塩岳”を振り返り見る。
道は穏やかに下って行く。
縦走尾根道から ”天塩岳”を見る。 時折、ガス切れで山頂が顔を
覗かせるが、強い風でシャッターを押した時にはガスで覆われてし
まった。 良く見れば薄らと山頂が見えている。
3時間39分にて ”前天塩岳”(1,540m)に着く。
山頂標識は飛ばされて無し状態。
頭の上は晴れているが、周辺はガスで覆われている。
薄いガスが掛かる ”前天塩岳”山頂が見えてきた。
展望の良い高台に出たが、目の前の ”前天塩岳”、”天塩岳”はガスで見えず、
下山時に登る予定の ”丸山”(1,433m)の山頂部だけが見えていた。
登りではあるが気温15℃、風が強くTシャツでは寒くて上着を着る。ガレ場の登りは歩き辛い。
最初のカーブを曲がると勾配は徐々にきつくなってくる。
登る程にガスが出て来た。
      3時間21分にて ”トラバース路分岐”に着く。
前天塩に登りたいので、ここはエスケープせずに前天塩岳に向かう。
”旧道分岐”まで引返し、”前天塩コース”を登ることにする。
穏やかな歩き易い道から始まり、距離は長くとも、
こちらの道の方が早く着きそうな感じだ。
”前天塩コース”を進んでいると、眼下に先ほど ”勇気の
無い撤退”をした沢道が見えた。 ここから見る沢はとても
長靴では登れそうになく、周辺に高巻き道も見られない。
撤退は正解だった。
残雪の先は狭い沢になっており、どこかに登山道があるはずと周辺を探してみるが、踏み跡らしいものが見付からない。藪に入ってみたりと、ここで時間を随分消費してしまった。
沢(滝)を登れと言うことなのか? ならば今日の水量なら
諦めるしかない。 ここまで1時間32分、ここで
勇気の無い撤退”とするが、どこかに高巻き道が
あるのでは? と思っている。
残雪の下は沢水で大きなトンネルとなっていたので踏み抜きに要注意だった。
登山道はここで消えて残雪の上を歩くことになる。
登って来た残雪帯を振り返り見る。 残雪は硬く締まっており滑り易いが、
アイゼンが必要な程の斜度では無く問題無く登れた。
1時間17分経過した地点には、大きな残雪が現れた。
増水により登山道を歩いているのか、沢を歩いているのか
判らない箇所も多い。 今日はこんな場面が多いだろうと
長靴を履いて来たのが正解だった。
この辺りまでも下草は刈られ整備されているので、
この先も問題なく進めると思っていたが・・・
二つ目の沢渡りも貧相な板橋が渡してあるだけだった。
旧道の登山道は草が刈られ整備されていたが、橋は流され、渡渉は困難だったが、長靴だったので濡れることなく渡渉することが出来た。
沢道を歩きたい思いと、1.1kmも距離が短いのも魅力的だった。
(結局は大遠回りになるのだが)
45分にて ”前天塩コース”と ”旧道コース”の分岐に着く。
沢道を歩きたく旧道コースを選んだが、これが大誤算となる。
29分にて ”新道コース”への分岐に着く。
予定では旧道コースを登り、前天塩コースで下山するつもり
だったので、ここには下りて来ないと思っていたが・・・
2回目の沢渡りは上下に揺れる板橋であるが、
ここも問題無く通過出来た。
鉄橋から見た ”ガマ沢”
連日の雨で水量は随分多いが、水は綺麗だ。
最初の沢渡りは立派な鉄製の橋が架かっており問題無しだった。
ヒュッテ裏の登山口にある簡易地図。 すっかり明るくなった
4時50分に出発する。(地図はクリックで拡大します)
こちらの ”地図”の方が判り易い。
登山道は車が走れる巾広い林道から始まる。この辺りは勾配が殆ど無く、
沢音を聞きながら進んで行く。 足跡は早朝に出発された山友のもの、
スリップした跡もはっきり判った。
ヒュッテの前にはキャンプ用の炊事場とトイレがある。 至れり尽くせりの設備である。 これで無料温泉があれば更に感激なのだが・・・
当日は栃木の山友と一緒に山歩きする予定であったが、おいらだけ自車で寝て居ており、朝寝坊してしまった様で、山友は夜明けと共に先に出発してしまった様だった。
”天塩岳ヒュッ”の前には車40台は停められる広い駐車場がある。
ヒュッテの使用は無料ながら薪ストーブがあり、畳張りの床と合間ってゆっくりと泊まることが出来る。
てしおだけ
2024年1月29日改定